ゴッホの耳はゴーギャンの手で
ゴッホの耳はゴーギャンの手で・・・
12月22日、ゴッホはゴーギャンにグラスを投げつけてしまった。共同生活に嫌気が差していたゴーギャンは家を出て行き、翌日、有名な「耳きり事件」が起こる。
ゴッホは悲しみのあまり、自分の耳たぶを切り落としてしまったのだ。3日後、ゴッホは荷物をまとめてパリへ帰った。芸術家のユートピアにするという夢はあっけなく終わった。
「耳きり事件」の後、ゴッホはパリ近郊のオーヴェール・シュル・オワーズに移り住む。ゴッホの絵はいつまで経っても認められなかった。1890年7月29日、ゴッホは銃弾によって自ら命を絶った。
死の直前に描いた【カラスの群れ飛ぶ麦畑】麦畑の上を群れ飛ぶ黒いカラス。畑に伸びた道は途中で消えている。ゴッホはこの黄色い麦畑でピストルの引き金を引いたと言われている。
と、ここまでが今日まで語り継がれてきた通説。
しかし、ゴッホは、友人のフランスの画家ポール・ゴーギャンに剣で耳を切り落とされたする新説がドイツの歴史家によって発表された。
独ハンブルク大のハンス・カウフマン氏ら2人が新著の中で発表。それによると、1888年12月、ゴーギャンは南仏アルルのゴッホの黄色い家で暮らしていたが、なじみの売春婦をめぐって口論になり、ゴーギャンが剣を振り下ろすとゴッホの耳がそげ落ちた。故意か事故かは不明だが、ゴーギャンは剣をローヌ川に捨て翌日、警察には「ゴッホが自分で切り落とした」と説明。事件後、ゴーギャンが家を出たため、失意のゴッホは沈黙を守り続けたという。
どうでもいいことかもしれないが、永久的に有名な画家の生涯はものすごく興味深いものである。
Vincent van Gogh